森林セラピー・ホースセラピーとは？アファンの森で体験しました。

アファンの森を訪れる福島の子どもたちは、馬とふれあい、森のなかでは小鳥やリスに出会い、たくさんの植物や昆虫を見つけて遊びます。新鮮な大気を思いっきり吸って、いきいきとのびやかな時間を過ごします。

C.W.ニコルさんに招待され、アファンに森に発達支援療育士たちが森林・ホースセラピーをモニター体験してきました！

アファンの森財団は30年以上に渡り地域本来の森を再生させる取り組みを行ってきました。本来、日本は自然を愛する文化を持っていましたが、高度経済成長期に経済発展のため、自然に背を向けるようになってしまいました。「生物多様性に富んだ美しい日本を取り戻したい！」そんな強い思いからアファンの森は誕生しました。

放置され荒れていた森林のヤブを払い、樹木や植物に十分な光と栄養が行き渡るようになりました。森が元気になるために間伐は必要でした。そして現在、森にはたくさんの生き物たちが帰ってきました。鳥、昆虫、リス、クマ…、芽吹き、花を咲かせ、実をつける植物たち…。

いのち溢れる豊かなアファンの森は、人の心も豊かにしてくれています。

森の中で自然を楽しみながら、心と身体の健康維持ができる「森林セラピー」。

今回体験したのは

・森林を探検する

・生息する生き物や植物を見つける

・木の実や山菜を採って味見をする

・自然の中で深呼吸する

その他に、セルフカウンセリングという、自然の中で自分なりにのんびりする体験でした。

「ホースセラピー」は馬と過ごすことで機能向上と社会復帰をを早めると、イギリスではリハビリテーションの方法として処方されています。まず、馬を知り、馬に触れることから始めました。

・馬にブラッシングをする

・馬の手綱を引いて歩く

・馬に餌をやる

・馬を眺めながら過ごす

セラピーを体験した夜には焚き火を囲み、ニコルさんと団欒、とても貴重な2日間の体験でした。

今回の体験をスタジオそらでどう活かせるかは、参加した発達支援療育士たちの今後の課題でもあります。参加者全員が自然に対する感動と、ゆったり流れるときを心と身体でしっかりと感じられたようです。

「都会で知っている自然とは比較できないくらいの、大自然に圧倒されました。」

「空気のおいしさや風の音や木々や草のにおいなど、すべてが新鮮でした。」

普段は感じられない自然への感想も聞かれました。

「馬の表情やしぐさで、自分なりに感情を読み取れることを実感しました。」

「普段コミュニケーションの苦手な子どもと接するのと同じように、話しかけ、手で触れることで、馬と心を通わせている自分に気づきました。」

今回のモニター体験参加で忘れかけていた自然が与えてくれるたくさんの影響を改めて感じることができたようです。