スタジオそらで発見!可愛い・楽しい子どもたち① ~今度っていつ?時間の概念編~
2020.01.13スタジオそらで発見!可愛い・楽しい子どもたちシリーズでは、スタジオそらの発達支援療育士が発見した子どもたちの可愛い・楽しいエピソードを紹介します。
スタジオそらには発達が気になる18歳未満のお子さんが通っています。エピソードは発達障害の特性によるものから、お子さん興味・得意なことなどからくるものまで、様々なものを集めています。
スタジオそら大岡山のもうすぐ4歳になる男の子のエピソード
毎週個別療育に参加している男の子は、その日も元気にスタジオそらにやって来ましたが、何だかいつもと様子が違っていました。
お靴を素早く脱ぎ、お母さんに「いってきまーす!」と言うと、自分でどんどん仕度を整え、プログラム開始へ気合十分!先生と「よろしくお願いします」とご挨拶をし、療育の時間が始まれば、いつも以上の集中力で、課題を次から次へテンポよくこなしていきます。
いつもであればおふざけが少し出るような場面でも、真剣そのもの。その子が活動の端々で口にするのは「鉄道博物館!」というワードでした。
行くのが楽しみなのかな?行ったのが楽しかったのかな?…そんなことを考えながら、スタッフもその子の熱意に沿い、プログラムを進行していきます。
プログラム終了!頑張れた理由とは…?
やがて終了時間になり、保護者の方がお迎えに来ると、その子は開口一番、
「鉄道博物館行く!」
と、元気いっぱいに伝えました。
しかし返ってきたのは、
「え?もう鉄道博物館の営業は終わっちゃうから、行けないよ?」
という返答。
その瞬間、生き生きとしていた表情は一気に崩れ、
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
と、大号泣!大パニック!
お話を伺ってみると、その日はご家庭で
「今度鉄道博物館に行こうね」
というような話があったようでした。
そのお子さんはまだ「今度」という時間の概念のイメージがつきにくく、今日行けると思い、それを楽しみに一生懸命頑張ってくれていたのでしょう。
曖昧な時間の表現を理解するのは、年齢が低いお子さんには難しいことも多いですね。
楽しみにしていただけに、中々切り替えるのは難しいかな?と思っていると、保護者の方の「お家で動画を見て、行く前の予習をしよう!」という声がけで、涙ながらも靴を履き、さようならのご挨拶をして、帰っていきました。
きちんと自分を立て直して、気持を切り替えて行動できたことは、とても素晴らしく、しっかり成長していることを感じることができました。
時間の概念を少しずつイメージ出来るように。
それから、昨日・今日・明日など、時間などの概念が少しずつ分かるようになり、最近では月日や曜日のお話も出来るようになっています。
時間の概念がついてくると、「今度」を「いつ」にするか具体的に決めたり、見通しを持って楽しみに待てるようになったりしてきます。予定を立てられるようになると、一層楽しい気持ちで日々を過ごせるようになりますね!
そんな日々を楽しみに、スタッフも療育を展開しております!