スタジオそらで発見!可愛い・楽しい子どもたち ~見立て以上!子どもの成長編~
2020.08.10スタジオそらで発見!可愛い・楽しい子どもたちシリーズでは、スタジオそらの発達支援療育士が発見した子どもたちの可愛い・楽しいエピソードを紹介します。
スタジオそらには発達が気になる18歳未満のお子さんが通っています。エピソードは発達障害の特性によるものから、お子さん興味・得意なことなどからくるものまで、様々なものを集めています。
最近スタジオそらに通い始めた6歳の男の子のエピソード
少し恥ずかしがり屋なAくん。その日は、初めてのあおぞら療育で、知らない友だちや先生がいる影響か、緊張した様子で参加していました。
Aくんは活動が始まってもなかなか他のお友だちと関わることができません。
なかなかお友だちと打ち解けられないAくんは、先生からの声掛けに対しても返事をすること以外、反応を示すことができませんでした。
通い始めたばかりのお子さまの支援を計画する際、スタジオそらでは「スタジオそらに慣れる」「活動を楽しむことができる」などの短期目標を設定を行うことがあります。初めての環境、初めての先生、初めての活動だと、普段のお子さまの様子や能力が発揮できずスムーズに発達支援療育を行うことが難しいからです。
Aくんのその日の活動でも「Aくんがまずはリラックスして活動できることを目指そう」とスタッフ間の共通認識がありました。その結果、徐々にAくんの緊張がほぐれたようで、活動を笑顔で楽しむ様子が見られるようになりました。
活動が終盤に差しかかったとき、Aくんが「これあげる」と言い、突然異性の先生にプレゼント!プレゼントした先生に気づかれないよう、活動の休憩中にこっそり公園に咲いている花を摘んで大切に持っていたようです。
思いもよらないプレゼントで、先生はAくんの成長に驚き、同時にAくんの行動にきゅんとしてしまいました。
自分自身の行動が、成長のきっかけをつくることもある
Aくんは緊張しながらも、仲良くするきっかけを作りたくて自分にできることを探していたのかもしれません。Aくんにとって少し背伸びした行動だったかもしれませんが、結果的にその行動が緊張を完全に解くきっかけになったようです。
その出来事以降、スタジオそらではリラックスしながら楽しく活動に取り組んでくれるようになりました。
今回の出来事で、子どもは私たちの予想をはるかに超える行動をとることがあると改めて実感しました。
先生からの支援だけではなく、子どものちょっとした行動がきっかけになり、子ども自身を成長させることもあります。子どもたちの行動を引き出すために、私たちも試行錯誤しながら関わっています。