スタジオそらで発見!可愛い・楽しい子どもたち ~みんなで分かち合うやさしい気持ち編~
2020.10.12スタジオそらで発見!可愛い・楽しい子どもたちシリーズでは、スタジオそらの発達支援療育士が発見した子どもたちの可愛い・楽しいエピソードを紹介します。
スタジオそらには発達が気になる18歳未満のお子さんが通っています。エピソードは発達障害の特性によるものから、お子さん興味・得意なことなどからくるものまで、様々なものを集めています。
5歳の男の子のエピソード
来所するといつも出迎えた先生だけでなく、スタジオにいる先生全員に「こんにちは」とニコニコ笑顔で挨拶に回るAくん。
ある日の療育中、先生が「お水飲んできてください」と伝えると、「はーい」と返事をしてウォーターサーバーへ向かって走っていき紙コップをとって水を注いでいました。
注ぎ終わって休憩用の椅子へ向かうと思ったところ、Aくんは紙コップを持って違う方向へ歩き始めました。
先生が「座って飲むよ」と声をかけると、Aくんは「先生のむよ」と言って持っていた紙コップを渡してくれました。
「先生にお水を入れてくれたの?」と聞くと「うん」と答え、先生が「Aくんありがとう!」と言うと、ニコニコ笑顔で再び別の紙コップを持って水を入れに行きました。
するとA君は「先生みんな、渡す」と言って、今度は水の入ったコップを持ってスタッフルームへ向かい、「先生の」と言ってその場にいた先生全員に渡していました。
最後に自分の水を入れ、Aくんと先生たちみんなで「乾杯」をして水を飲み、休憩をしました。
喜んでくれることはみんなにしたい、というやさしい気持ち
Aくんは大好きな先生たちに囲まれ、先生たちからたくさん「ありがとう」と言われとても嬉しそうでした。
1つの「ありがとう」の言葉から、水を渡したら喜んでもらえると気づき、さらにみんなにも喜んでもらいたいと起こしたAくんの優しい行動をみて、先生たちもほっこり、優しい気持ちになりました。
子どもたちの優しい気持ち、可能性を最大限引き出していけるよう、寄り添い共に成長していきたいと思いました。