アファンの森ツアー2018開催レポート③「自然体験!療育士レポート」
2018.11.02 自然の中でのびのびとした活動を行う「あおぞら療育」をするスタジオそらと、豊かな森の中で精神的な不安やストレスを抱える子どもの心に寄り添う活動「5センスプロジェクト」を行うアファンの森財団。活動や考え方にたくさんの共通点があり、発達障害児のための自然活動体験の研究を2日間に渡って共同で行いました。
(この記事は、アファンの森ツアー2018開催レポート②「大自然であそぼう!ツアー開催の様子」の続きになります。)
アファンの森にある不思議な力
今回のツアーでスタジオそらの発達支援療育士たちは森の不思議な力を感じたと話します。普段スタジオそらの療育では30分程度の活動で集中が切れていた子どもが、1時間30分集中して活動ができたというのです。また、その子は普段のスタジオそらの療育に戻ってからも、今までより効率的に運動やコミュニケーションスキルの獲得ができるようになったと感じるといいます。アファンの森の不思議な力の正体が何か、まだ解明はできていませんがこれからじっくり検証して解明していきたいものです。
プログラム設定を行わず子どもの興味関心に寄り添った形での進行は、誤学習につながったり、子どもにとって見通しが立たずストレスを与えることになりかねないと多少不安を感じていました。しかし、実際は子どもの興味関心を活動に繋げることで、安心して過ごせることと、活動が移り変わったときの気持ちの切り替えがスムーズで集中力が続くことが分かりました。
ありのままを受け入れる自然
またアファンの森にあるものは子どもたちをありのまま受け入れてくれたように感じました。既成品のおもちゃや教材には「正しい遊び方」が存在しており、それ以外の遊び方をしたら正しい遊び方をするように言われてしまうことがあります。自然の中にある木や葉や土には正しい遊び方は存在しません。子どもがおもしろい!と思った遊び方が、危険でない限りほとんどが正しい遊び方になります。
樹木の香りや風の音、景色など自然のすべてが五感の働きを活発にさせ、安心して過ごせる自然は、子どもたちにとって重要な役割を担っていると改めて感じ、今後もアファンの森財団と共同研究をしていきたいと思います。