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特集
C.W.ニコル自然と子どもの成長の関係を語る

C.W.ニコル/自然欠乏症候群とは?予防に自然にたくさん触れ五感を働かせることが大切

2017.11.10

スタジオそら(アース・キッズ株式会社)ではC.W.ニコルさんを特別サポーターとしてお迎えしました。社員研修のでスタジオそらにメッセージをいただきました。

C.W.ニコル氏をスタジオそらのスペシャルサポーターとしてお迎え

僕は子どもの頃喧嘩ばかりしていた

人生77年のうち、都会に住んだのは4年、自然調査のためにテントに住んだのは11年以上。僕は今でもホテルにずっといると逃げ出したくなります。

 

子どもの頃、学校に行くのが嫌いでした。最初に覚えた言語は英語よりも古い言語でしたが、小学校では英語を使うように指導されました。英語を話せないことを馬鹿にされ、学校がとても苦痛でした。

 

また、僕はディスレクシアなんです。文字の読み書きができなかった。大勢の人に囲まれていると、怖くなってしまい、よく喧嘩をしていました。そして10歳の頃、僕は褒められることがありました。そしてその後、すぐに僕は読み書きができるようになりました。小さなきっかけや、才能、天才のたねを見つけてあげることがとても大切で、スタジオそらをそういった場にしてほしいと思います。

 

僕の場合は自然の中にいると心が落ち着きます。生まれ育った南ウェールズでは森には癒しの力があると言われています。個々に合わせた森の散歩が医者や森林レンジャーなどから提案をされており、みなさんも自然にもっと触れてほしいと思っています。

今、子どもたちには自然が不足している

僕は30年位前から小学校の中に集中できない、落ち着きがない、友だちができないなどの子どもがが増えていることをとても心配しています。薬物療法や心理療法などが試されていますが、最近の研究で、小さい頃に自然に触れる機会の少ない子どもに多く見られるということがわかりました。

 

まだ、日本ではあまり浸透していませんが、自然欠乏症候群(ネイチャー・ディフィシェンシー・シンドローム)といって、自然の中で五感を働かせる経験を積み重ねないと脳の成長バランスがおかしくなってしまいます。近所の公園や川に遊びに行ってみてください。子どもたちは普段以上に五感を働かせることが出来るでしょう。

 

僕は子どもたちに必要なのは人間の愛と汗と理解、そしてもう1つは間違いなく自然だと思います。僕はスタジオそらとともに、そういう自然との触れ合いを増やすことを考えていきたいと思っています。

東松島の森に自然豊かな「宮野森小学校」

東日本大震災の後、東松島の人々をアファンの森に招待し、自然の中で過ごす機会を持ちました。自然を体験してもらう中で、東松島で小学校つくりの協力をすることになりました。

 

高台にあった暗い森を再生し、明るい森にすること。困難なこともたくさんありましたが、出来上がった小学校は、たぶん、日本で一番いい学校です。周りに自然が広がる。まさに森の中の小学校となりました。

C.W.ニコル プロフィール

英国南ウェールズ生まれ。一般社団法人C.W.ニコル・アファンの森財団理事長。荒れた里山をアファンの森と名付け、再生活動を行う。

 

アファンの森財団HPはこちら

スタジオそら事務局

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