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療育を初めて感じる子どもの変化

子どもの成長実例と保護者の声①

2019.03.11

スタジオそら北沢に通所されているお子さまの課題や、スタジオそら北沢で行っている発達支援療育の支援目標、さらに療育を受けてからのお子さまの変化などをお伝えします。

 

保護者が感じていた子どもの課題

知的障害を伴う高次脳機能障害の6歳の男の子。

 

発語や理解力などのコミュニケーション、手先の不器用さ、運動神経のぎこちなさが気になっていたため、改善および発達促進のためにスタジオそらに通い始めました。

 

【通所〜6ヶ月頃】スタジオそらで設定した支援目標①

■長期目標:
プログラムの最後まで、療育士の説明中は座って目を見て話を聞けるようになる。

■短期目標
①クレヨン・鉛筆を3点支持の持ち方で持ち、直線と曲線をなぞり書き出来るようになる。(微細運動)
②「これは何色ですか?」と質問された際、正しい6色(赤・青・黄色・緑・オレンジ・ピンク)を5回中5回答えることが出来る。(認知・行動)
③8インチボールを2m先の相手と3往復キャッチボールが出来るようになる。(粗大運動)
④立ち幅跳びで常に、1m10cm跳べる(粗大運動)

⑤20秒間の反復横跳びで常に、20回跳べる (粗大運動)

 

【通所〜1年6ヶ月頃】スタジオそらで設定した支援目標②

■長期目標:
苦手なこと、初めてのことに自発的に挑戦できるようになる。

■短期目標:
①1~30の数字を読めるようになり、個数の「多い」「少ない」の概念を理解できるようになる。(認知・行動)
②ひらがなを全て読めるようになる。(認知・行動)
③鉛筆を3点支持の持ち方で1~30の数字、及び自分の名前を何も見ないで書くことが出来る。(微細運動)
④8インチボールで3m先の相手と3往復キャッチボールが出来るようになる。(粗大運動)
⑤大縄の回旋跳びで連続10回跳べる。(粗大運動)
⑥立ち幅跳びで常に、1m20cm跳べる。(粗大運動)

⑦20秒間の反復横跳びで常に、27回跳べる。(粗大運動)

 

保護者が感じるお子さまの変化

<運動面>

持久力がかなりつきました。 最初、体力づくりをメインにしたプログラム(通称そらトレ)を行った日は歩いて帰れないほどだったのに、現在は自転車移動中に寝る以外、終日動き回ります。

 

小刻みで素早い動きができるようになり、足元のボール捌きも発達してきたように思います。

 

出来るようになったことを見せたいのか、笑顔で腕立て伏せや腹筋を自主的に行うことがあり、手押し車を要求してくることもあります。

 

<コミュニケーション面>

語彙が増えました。「お話があります」「ねえ聞いてる?」などの導入フレーズを使うようになり、彼なりに主語述語目的語を駆使しながら話すようになりました。

 

「〜だから楽しかった、大変だった、嫌だった、また行こうね」など、感想も織り交ぜることもあります。

 

以前は1対1での指示なら理解しても、集団になると先生の指示が通らないことが多かったのですが、1対1でなくても指示を聞けるようになってきたように思います。

 

<認知面>

通う前は3原色をギリギリ認識できるレベルでした。

 

指導の中でボール等を使い、本人が楽しみながら取り組めるように指導していただいたおかげで紫や緑、ピンクなどそれ以外の10色前後も明確に認識し、色の発語も可能になりました。

 

生活の中でも「赤い〜を取って」「僕は黄色にする」などコミュニケーションがよりスムーズになってきました。

 

数に関しては、1〜10すらおぼつかなかったが、今は20までそこそこ精度高く認識、発語出来るようになってきました。自宅でも数字のワークを積極的に行う姿が度々見られます。

 

<身辺自立>

両手を同時に使う動作が不得意なため、以前は靴下を片手で履こうとして苦戦していました。

スタジオそらで靴下を履く度に声掛けをしていただき徐々に両手を使って履けるようになってきました。

 

また、裏返しの衣服を元に戻して身に付ける意識が備わってきました。裏返しの状態を元に戻すのはまだ時間がかかりますが、以前は前後反対のまま着ていたことが多々あり、そんな状態でも特に違和感を持つことなく過ごしていました。

 

今は身に付ける前に「これで良い?」などとこちらにも確認して“間違わないようにしよう”という意識も感じます。

 
 

スタジオそら北沢

児童発達支援・放課後等デイサービスのスタジオそら北沢です。発達支援療育や、イベントなどの情報をお届けします。また、子どもたちの成長事例や作品など、活動の報告などを行います。

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