子どもがいる家庭の新型コロナウイルス・インフルエンザウイルス感染症の予防方法をまとめます。
2020.03.09昨年(令和元年)に中国で新型コロナウイルス感染症が発生して以来、世界へ拡がりをみせています。日本でも感染者が確認され、報道も加速する一方で、悪質なデマが出回ってしまうこともあり、情報の精査が大切になっています。
新型コロナウイルス感染症へは、基本的にはインフルエンザウイルス同様の感染症予防が有効とされておりますので、家庭でも行える感染症対策についてまとめます。
また、子どものいる家庭で実施する際のポイントや、習慣づけの方法として試してみていただきたいアプローチについてもまとめます。
インフルエンザの予防・対処方法
①手洗いうがい
15~30秒かけて手のひら、指の間、爪、手の甲、手首をよく洗います。
うがいは「ブクブクうがい」「ガラガラうがい」の両方行います。
<ポイント>
お子さんが手洗い・うがいをしてくれない場合に試してほしいこととしては以下の通りです。
a.お子さんと一緒に手洗い・うがいを行う
見本を提示することで、行える場合があります。
b.鏡などの見やすい位置に手順を貼り付ける
視覚から情報が入りやすいお子さんの場合、環境を整えてあげることで
自身でできるようになる場合があります。
貼り付ける手順は文字だけよりも、イラスト・写真つきのものが理解しやすく、
特に写真付きのものが分かりやすいです。
- 手洗いをしたら良いことがあると実感できるよう設定をする
お子さんによっては手洗い・うがいをすることに対して、
価値を感じていない場合があります。
まずは手洗い・うがいをすることで良いことがあるという意識づけのために
手洗い・うがいをしたらほめる、おかし等のごほうびを設定するなども1つの手段です。
②咳エチケット
咳やくしゃみが出るときはウイルスを含んでいる可能性もあります。何も抑えないと2m飛ぶと言われていますが、手で押さえても飛沫を防ぎきれていないことも多いようです。マスクやハンカチ、ティッシュなどで覆うようにしましょう。もし突然くしゃみがでてしまって何も持っていない場合は、肘の内側の衣類で鼻・口を覆うと飛沫を減らしやすいです。
<ポイント>
マスクを日頃から付けておくと安心ですが、苦手なお子さんも多いです。その場合はずっとつけているのではなく、短時間だけでもつけられたら、一旦はマスクをつけられたね!とほめてあげてください。少しずつ付ける機会・時間を増やし、マスクへの抵抗感を減らしていきましょう。
また、普段から咳やくしゃみを覆う練習をしていないと、習得するの時間がかかるものです。
「くしゃみをするときは手で覆いましょう」と指示するのでは、できなかった時子どもは「やろうと思っていてできなかっただけなのに、出来ないことを指摘された」と悲しい思いをする可能性もありますし、保護者さんもできているか確認をすることに疲れてしまうかもしれなせん。
まずは「手で覆えたら1点獲得!ハンカチで抑えられたら5点獲得!今日はママとどっちが点数とれるか競争だ!」と、ゲーム感覚で楽しんでみるのもいいかもしれません。
③加湿
湿度が40~60%あると、のどの粘膜の防御機能が保てます。加湿器などで乾燥を防ぐことが大切ですが、60%以上になるとカビが発生しやすくなりますので注意も必要です。
④触れるものの消毒
子どもが遊ぶおもちゃや触る机などに加え、ドアノブ、ボタン、タンス、窓など、子どもが触れる可能性の高い場所はこまめにアルコール消毒を行うと良いでしょう。
(⑤ワクチン接種)
(ワクチンを接種することで期待できることは2つあります。1つ目は発症の可能性を減らすことができること、2つ目は感染した際に重篤化するリスクを減らせることです。ワクチンは毎年不足する傾向にありますので早めに接種することをおすすめします。)
※現在、新型コロナウイルスに有効なワクチンはありません。
⑥空間除菌
二酸化塩素によって空間除菌を行う商品があります。お子さまによっては体調を崩してしまうこともあるので、使用の際は注意が必要です。
今回は6つの予防・対処方法をご紹介しました。この予防法以外にも、食事・睡眠をしっかりとり、健康管理をして抵抗力を身につけておくことが大切です。しっかり予防・健康管理をし、感染症にならない身体づくりをしましょう。