
スタジオそらで発見!可愛い・楽しい子どもたち ~共有したい、楽しい気持ち編~
2023.04.10スタジオそらで発見!可愛い・楽しい子どもたちシリーズでは、スタジオそらの発達支援療育士が発見した子どもたちの可愛い・楽しいエピソードを紹介します。
スタジオそらには発達が気になる18歳未満のお子さんが通っています。エピソードは発達障害の特性によるものから、お子さん興味・得意なことなどからくるものまで、様々なものを集めています。
お母さんもやってみて!
Aくんは、そらに通い始めて3カ月の2歳の男の子。
最初は不安からか保護者の方となかなか離れられませんでした。
Aくんが好きな恐竜を絡めて、様々な活動に興味を持ってもらえるよう試行錯誤している中で、だんだんと保護者の方と離れて先生と一緒に遊べるようになってきました。
Aくんはまだ発語がないため、表情や様子を良く観察し、楽しく取り組めているか・少し難しいか、もっとやりたいか・やりたくないか等、くみ取れるよう心がけていました。
ある日の療育で、平均台渡りのプログラムを行っていた時のことです。
渡り終えたAくんが、タタタッと待合室で待っているお母様のところへ向かいました。
「お母様と離れての活動が不安になったのかな・・」
「やりたくなかったかな・・」
と思いましたが、にこにことお母様の手をひいて活動場所に戻ってきたAくん。
お母様に向かって、平均台を指さします。
どうやら「お母さんもやってみて!」という気持ちの表れだったようで、お母様が平均台を渡っている間、しっかりと後ろで順番待ちもしていました。
言葉での表出はなくても、Aくんの中で「楽しかった!」「できた!」という気持ちがあり、それをお母様にも共有したかったのだな、と嬉しく思いました。
また、きちんと順番待ちをしている姿もとても微笑ましかったです。
その後、お母様だけでなく、一緒に活動している先生にも、笑顔で指さしをして楽しい気持ちを共有してくれるようになったAくん。
これからも、たくさんの「楽しい!」「できた!」という経験を一緒に作れるよう、支援をしていきたいと思います。