
スタジオそら祐天寺の成長事例
2023.12.11発達が気になるお子さまに対する発達支援療育を行うスタジオそら。今回はスタジオそら祐天寺に通所されているお子さまの実際の成長事例を紹介します。
ご通所前のお子さまの状況
自閉スペクトラム症の傾向がある、小学1年生。発語がなく、他者からの声かけにもあまり反応がない様子でした。靴を脱いだり、手を洗ったりするなど、身の回りのことを自分で行うことにも課題があるということでした。
個別支援計画とプログラム内容
まずはスタジオそらに慣れて、楽しく過ごせるようになることを個別支援計画に落とし込み、通所をスタート。お子さんはすぐに笑顔で来所してくれるようになったため、お子さんの課題により焦点を当てた、具体的な支援を再度計画します。
その頃のお子さんは、スタジオそらへ到着するとすぐ室内を走り回っていました。背負ってきたリュックや靴は玄関に置いたままの状態で、楽しそうに声を出しながら入室するお子さんの姿を見て、「初めは来所してすぐに荷物の片付けを行なわずとも、活動の途中で片付けられたらいいね」と発達支援療育士たちで話していました。
その上で、まずは自分の荷物を自分で片付ける習慣を身に付けられるようにと【棚に荷物を片付ける】という個別支援計画の目標を立て、個別支援計画に沿って少しずつ活動開始までの準備や片付けに関する取り組みを始めていきました。
お子さんの活動の様子と変化
最初は靴をどこに入れるか、リュックをどこに入れるか、身体補助を交えながら一つ一つ丁寧に伝えました。その1か月後には身体補助に加えて視覚補助を取り入れました。絵カードを見せ「靴を入れる」と声をかけ、発達支援療育士が下駄箱を開けて靴を入れることを伝えていきます。
すると次第に発達支援療育士が開けていた下駄箱の扉を、自分で開けて靴を左右綺麗にそろえて入れる姿が見られるように!
発達支援療育士は、できたことを笑顔でたくさん褒め、その行動が正しい行動であることを表情や言動で明確に伝えるよう心掛けました。
今では来所してすぐに「靴入れる」「リュック入れる」の声かけのみで、決められた場所に片付けられるようになり、更に「手を洗おう!」の声かけのみで手洗いまで行っています。
お子さんの頑張りにより、1つひとつできることが増え、日々成長を実感しています。療育の中でできたことは、その都度スタッフ間で共有し、次の療育では前回できたこと+1の療育を心がけたことで、それらの習慣が定着してきたのではないかと感じました。今後も子どもたちの“できた”をスタッフ間で共有し、次の療育に活かすことで子どもたちの成長へ繋げていきたいと思います。