スタジオそら東中野の成長事例
2024.01.08発達が気になるお子さまに対する発達支援療育を行うスタジオそら。今回はスタジオそら東中野に通所されているお子さまの実際の成長事例を紹介します。
ご通所前のお子さまの状況
今回ご紹介するのは外国籍の4歳のお子さんです。スタジオそら東中野では外国籍の方からの通所希望も多く、日本語の言語習得や文化習慣についての壁もあり、発達が心配になる保護者の方も増えています。
通所前の4歳当時のお子さんの様子としては、発語がなく、指示の理解が出来ていない様子で、鬼ごっこなどのルールのある遊びがうまくできないということでした。
個別支援計画
保護者さまからの聞き取りや、お子さまの活動の様子から、個別支援計画には以下の3つを落とし込みました。
・1語を発することができる
・興味の幅を広げる
・物にぶつかったり転んだりすることなく走る
プログラム内容とお子さまの様子
通所当初は室内を動き回ることが多く、指さしもほとんどありませんでしたが、乗り物の絵本は集中して見たり読んだりしていました。
通所から1か月後が経った頃には、発達支援療育士に対し、乗り物を指さしてコミュニケーションをとろうとする様子が見られ始め、それから徐々に指さしが増えていきます。
発達支援療育士に注目をしてほしい時は、こちらの顔を見て、乗り物の写真を指さし、「はっ!」と息を吸うような声を出して「新幹線見つけたよ」と伝えるような表情を向けてくれるようになり、お子さんなりのコミュニケーションが取れるようになりました。
お子さまは乗り物が好きだったため、乗り物の絵カードやパズルを使ったしっぽ取り、直線を走ってカードを箱に入れるようなシンプルなルールのプログラムを積極的に取り入れて発達支援療育を行っていきます。
3か月経つ頃には「新幹線」は「しん」と言葉で表現するようになり、療育士の発した言葉の模倣が少しずつできるようになっていきます。
1年が経つ頃には「本見る」「座ってみてる」「走らない」と自分のしたいことを2語文・3語文で伝えてくれるようになりました。また、「〇〇くん」と他児の名前を呼んで、一緒にかくれんぼやだるまさんが転んだなどのルール遊びにも興味を示し一緒に遊ぶことが増えました。伝えたいことが相手に伝わることが嬉しいようで、にこにこ笑顔で活動してくれています。
言葉の促しは難しい面はありますが、スタジオそらでの活動だけでなく、保護者さまが日常生活で継続的に日本語に触れられる環境を整えてくださったこともあり、継続が実を結んだと感じました。
彼はまだ言葉の習得中ですが日々成長をしてきてくれるので、次スタジオそらに来てくれた時にはどんな会話ができるかとても楽しみです。