東ちづるさんがスタジオそら原宿へ来訪されました
2024.03.11アース・キッズ株式会社では、「世界自閉症啓発デー」を前に、全社員集会で貴重なスピーチをいただいた一般社団法人Get in touch理事長・俳優の東ちづるさんと同団体役員の岩本多玖海さんにスタジオそら原宿へお越しいただきました。
スタジオそら原宿にて発達支援療育を見学
お二人には、スタジオそら原宿にて、発達支援療育の現場を見学していただきました。お子さまが大縄跳びのプログラムに挑戦している様子に、東さんは温かい拍手と笑顔を送り、お子さまもとても喜んでいました。スタジオ長より、日頃から大切にしているスタジオそらの療育方針や事業所の現状、日頃の子どもたちの様子やスタッフ構成等について説明しました。スタッフルームでは、スタッフへの優しい労いの言葉もいただきました。
見学後、岩本多玖海さんから、「発達凸凹についてGet in touchではよく話に出ますが、私自身はまだまだ知らないことが多く、貴社のお話を聞くことができて本当に良い機会となりました。一人一人と向き合う独自の療育プログラムがあることにとても驚きました。たくさんの方が救われているのだと感じます。」との感想をいただきました。また、東さんからは、「個々のお子さまと向き合う独自の療育プログラムの実践現場を拝見し、療育に関する現状をよりリアルに知ることができました。子どもたちに寄り添うスタッフの皆さんの熱意にも感動しました。」との温かいメッセージをいただきました。
「世界自閉症啓発デー」、「障がい者アート」についても意見交換
本社スタッフとの懇談では、アース・キッズ株式会社の概要、スタジオそらの療育コンセプトやメソッドについて説明し、とても熱心に聞いていただきました。その後、東さんの地道な呼びかけと熱心な活動により、行政を動かし、日本中に広がった「世界自閉症啓発デー」の取り組みについて意見交換しました。この啓発活動は、国連によって毎年4月2日に設定され、4月2日から8日までを発達障害啓発期間としています。人々に自閉スペクトラム症について理解を深めてもらうことを目的とし、毎年4月2日には東京タワーや東京都庁等が、テーマカラーであるブルーにライトアップされます。日本では「Walm Blue Day(ウォーム・ブルー・デー)」というキーワードで各所のブルーライトアップが定着してきていますが、このキーワードは東さんが提唱されたものだそうです。
懇談会では、啓発期間中にスタジオそらで取り組む今年の企画である啓発ポスター掲示や配布、スタッフのブルーユニフォーム着用等の企画内容をお伝えしました。東さんからは、「素晴らしい取り組みですね。楽しみにしています。ぜひ連携しましょう。」との激励をいただきました。
また、東さんは、当社の本社会議室に飾っている障害者アートにも注目していただきました。この作品はカナダ・モントリオールの知的障害・自閉スペクトラム症の方の作業所(Atelier le Fil d’Ariane inc.)で制作されたユニークで色鮮やかな手編み刺繍のタペストリーです。当社代表の高見裕一がカナダ訪問の際に、この施設の方が制作した作品に出会い、大きな感動を得たことから、当社用に制作を依頼したものです。東さんの周囲にも障害者アートに取組んでいる方が多く、Get in touchにおいても芸術分野を大切にしていることから感心を示され、「とても素敵な作品ですね。」とのメッセージをいただきました。
「まぜこぜの社会」を目指して
今回の訪問を通じて、「まぜこぜの社会」を目指して熱心に活動する東さんの取り組みに改めて共感しました。また、私たちも東さんと連携しながら、全ての子どもたちが生きやすい社会を作り上げていくために、引き続き努力していくことを再認識しました。誰も排除されない社会、ダイバーシティの実現に向けた多様性が尊重される社会をつくりあげるために、スタジオそらにおける療育の実践に努めてまいります。私たちは、これからも一人ひとりの子どもの課題や特性に合わせた支援に取り組み、個々を大切にしながら、アース・キッズ株式会社のビジョン「すべての子どもたちが公平に可能性に挑戦できる…。そんな社会を創る。」の実現に向けて努力してまいります。
最後に、Get in touchの公式ホームページで東ちづるさんが伝える大切なメッセージを抜粋してご紹介します。
「いまの日本には、生きづらさを抱えている人がたくさんいます。障害、病気、国籍……。“ちがう”ということがハンディになる、そのことが明らかになったのが、3.11東日本大震災。社会が不安に陥った時、マイノリティがますます追い詰められてしまいます。どんな状態でも、誰も排除されない社会で暮らしたい。そんな思いを胸にスタートしたのが「Get in touch」。“ちがい”を特性としてアドバンテージにできる。“まぜこぜ”の社会はきっと作れる。アートや音楽、舞台、映像などのエンターテイメントは、わたしたちをつなげてくれます。ひとりで見る夢は妄想に過ぎないかもしれませんが、みんなで見る夢は現実になる。この言葉を呪文のように唱えながら活動をしています。」 一般社団法人Get in touch理事長 東ちづる
<東ちづるさんプロフィール>
俳優・一般社団法人Get in touch 代表
会社員生活を経て芸能界へ。ドラマや映画、情報番組のコメンテーター、司会、講演、出版など幅広く活躍。骨髄バンクやドイツ平和村、障がい者アート等のボランティアを30年以上継続。
2012年アートや音楽、映像、舞台等のエンタメを通じて、誰も排除しない”まぜこぜの社会”をめざす一般社団法人「Get in touch」を設立。
東京2020オリパラ公式映像『MAZEKOZEアイランドツアー』の企画・構成・キャスティング・演出・衣装デザイン・総指揮を担当。
2023年「TEDxKyoto」スピーカー登壇。同年夏に61体の妖怪を描き解説した『妖怪魔混(まぜまぜ)大百科』を出版。
これまでに、母娘で受けたカウンセリングの実録と共に綴った『〈私〉はなぜカウンセリングを受けたのか~「いい人、やめた!」母と娘の挑戦』や、いのち・人生・生活・世間を考えるメッセージ満載のエッセイ「らいふ」など著書多数。
「WOMAN’s VALUE AWARD 2023」個人賞受賞 他受賞多数。
ただ今映画『まつりのあとの あとのまつり〜まぜこぜ一座殺事件(6/16 渋谷LINEキューブにて上映)』制作中。
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