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特集
手先を使う微細運動

世界ダウン症の日に向けて

2017.03.10

3月21日は世界ダウン症の日です。正式にはダウン症候群と言いますが
イギリス人のジョン・ラングドン・ダウン医師が
最初に報告したことから命名されました。

私達が持つ細胞には46本の染色体がありますが、
95%のダウン症の場合、突然変異によって21番目の染色体が1本多くなっています。
そしてこの21番目にちなんで3月21日が世界ダウン症の日となり、
2012年からは国連により国際デーのひとつとして制定され、
ダウン症への理解がより一層深まり、ダウン症のある人達が
その人らしく安心して暮らしていけるように、
さまざまな啓発のイベントを通して世界中の人々に訴えていくための日になっています。

ダウン症候群は約700人に1人の割合で誕生し、個人差がかなりありますが
起伏があまり無くまぶたが深い二重などの特徴的な顔つきの他に、
先天性の心疾患、全身の筋肉の緊張が弱く運動機能が低い、
知的発達の遅れなどがあります。
平均寿命も現在では60歳まで伸びました。

アメリカではダウン症児への早期療育は誕生後すぐに開始され、
またできるだけ早く始めることが推奨されています。

健康な発達においては、粗大運動、微細運動、言語、社会性、身辺自立などは
連続して発達し、ある月齢に達成されるべき能力はありますが、
ダウン症児はこれら全ての領域が遅れることが推測されるため
、粗大運動は理学療法士、微細運動・身辺自立は作業療法士、
言語・社会性は言語聴覚士から、それぞれ週1〜2階の療育を
受けることがスタンダードになっています。

発達障害療育研究所

スタジオそらに所属する言語学博士、言語聴覚士、臨床心理士など、様々な分野の専門家が集まる研究所です。発達障害を中心に、関連の情報を分かりやすく解説します。

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