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小学校の子どもたち。全ての子どもが教育を受けられる様子。

小学校での差別解消を!合理的配慮とは②

2017.05.10

このコラムは、小学校での差別解消を!合理的配慮とは①の続きになります。

 

お子さまの合理的配慮をリクエストしたいとお考えになられた保護者の方は、まず、学校以外の民間か公の機関でお子さまの発達検査をし、お子さまの学習の仕方(認知特性)にはどんな特徴があるのかを理解するため、検査を担当した心理士や、診断をした医師の意見を仰ぎましょう。

ほとんどのお子さまは発達検査の他に言語検査も必要なので、言語聴覚士に検査を依頼してください。

お子さまの現在の能力や学習の傾向を客観的に理解した上で、具体的にどのような合理的配慮をリクエストするかリストアップしましょう。アメリカもそうですが、残念ながら、学校や学校区によって、配属された教員によって、合理的配慮の内容に差が出てきます。近隣の学校ではどんな合理的配慮が許可されているのかリサーチしてから、現実的な内容をリクエストしましょう。

学校の先生との話し合いは、友好的な雰囲気かつ建設的な話し合いになるように、メモをしながら臨みましょう。よくあることですが、合理的な配慮で板書をカメラで撮影する許可をもらっても、家で復讐しないことには意味がありません。合理的配慮を活用するために家庭でフォローすることもアピールして下さい。

お子さまが合理的配慮にとってさらなる学習参加が可能になることを心より祈っております。

発達障害療育研究所

スタジオそらに所属する言語学博士、言語聴覚士、臨床心理士など、様々な分野の専門家が集まる研究所です。発達障害を中心に、関連の情報を分かりやすく解説します。

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