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特集

「おうち療育」をすることのメリット -「スタジオそら式 おうち療育メソッド②構造化編」が発売されました-

2024.02.12

 昨年「スタジオそら式 おうち療育メソッド①行動編」が発売されたことに続き、2024年2月20日に「スタジオそら式 おうち療育メソッド②構造化編」が発売されました!家庭での「おうち療育」をうまく実践することで、スタジオなどで受ける療育よりも大きな効果が得られることもあります。ここでは、「おうち療育」をすることのメリットについてご紹介します。

「スタジオそら式 おうち療育メソッド①行動編」についてはこちらの記事をご確認ください
「構造化」についてはこちら記事をご確認ください

メリット①毎日実践できる!

 スタジオなど、療育の機関に通うことによって、子どもたちも日常とは違う緊張感をもって臨むことができたり、療育の時間を楽しみにしたりするというメリットがあることが期待できます。その一方で、療育の機関に通う時間は限定的であり、療育の時間「だけ」で、子どもたちの成長をうながすことには限界があります。
 そこで重要なのが「おうち療育」です!療育機関で実施しているトレーニングと同じ内容、あるいは療育機関では扱われていないトレーニングに家庭で取り組むことによって、成長の度合いが高くなることが期待できます。また、特別な時間を設定することなく、日々の生活にトレーニングの要素を加えることで、子どもにとっても保護者にとっても、過度な負担を感じることなく、トレーニングに取り組むことが可能になると期待できるでしょう。

メリット②かかわりのポイントを家族で共有!

 「療育の機関に通ってはいるけれど、実際は何をしているのかわからない」「療育って、本当に効果があるの?」そんな感想をお持ちの保護者もいらっしゃるかもしれません。

 「おうち療育」に取り組むことによって、どのようなトレーニングに子どもが取り組んでいるのか、どのような課題ができるようになったのか、具体的に把握することができるようになるでしょう。子どもたちは、療育機関の支援者にほめられることももちろん嬉しいでしょうが、保護者の方々にほめられることに、大きな喜びを感じ、それによってモチベーションも高まります。
 また、「スタジオそら式 おうち療育メソッド」の本を親子で見ながら、子どもの取り組んでいる内容を確認したり、トレーニングの様子の写真をみながら、「パパ、一緒にやろうよ!」「ママも、これできる?」といった家族のコミュニケーションに繋がったりすることも期待できるでしょう。

メリット③継続できる!「今日」にこだわらずにスモールステップで!

 療育に限らず、習い事に通っていると、体調不良や用事などで欠席しなければならなくなったり、子どもの機嫌が悪くて通うことはできても十分に練習できなかったりすることがあると思います。
「おうち療育」を実施することで、その日の気分や体調に左右されずに、子どもの調子のいいときに、子どもや保護者に負担のない時間の分だけ、トレーニングに取り組むことが可能です。
 また、おやつを食べて退屈している、外に遊びに行こうと思ったら雨が降ってきちゃった、といったようなすき間時間や急な予定の変更のときにも、「じゃあ、ちょっと一緒にやってみようか!」といった形でトレーニングをうながすことが可能です。

 このように、毎日のように実施することができるので、だからこそ、子どもにとっても保護者にとっても負担がないのはもちろん、楽しく取り組むことが重要です。
特に子どもの苦手な課題に対しては、高い目標設定をしすぎないように注意し、できるところから、ちょっと頑張ればできそうなところから、スモールステップでチャレンジすることが大切です。

まとめ

 ここでは、「おうち療育」を実践することのメリットについて紹介しました。「おうち療育」を実践するためには、楽しみながら実施することがとても大事です。
 「スタジオそら式 おうち療育メソッド①行動編」や「スタジオそら式 おうち療育メソッド②構造化編」には、楽しみながら取り組むためのヒントがたくさん詰め込まれています。
ぜひ、本書を手にとっていただき、またお子さんと一緒に本を開きながら、「おうち療育」にチャレンジしてみてください!

小関俊祐/発達障害療育研究所アドバイザー

桜美林大学心理・教育学系准教授。 日本認知・行動療法学会公認心理師対策委員及び倫理委員、一般社団法人公認心理師の会運営委員及び教育・特別支援部会長、日本ストレスマネジメント学会常任理事・事務局長を務める。 2019年より発達障害療育研究所・スタジオそら顧問として活動。

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