親も、子どもも！自分の世界を広げられる場所“PORTO”創設者「佳山奈央」さんインタビュー

　2020年12月、兵庫県神戸市に“PORTO(ポルト)”がオープンしました。コンセプトはおやこの世界を広げるサードプレイス。室内遊び場の提供と一時保育、そしてイベントスペースとして利用できるお店です。

　PORTOを立ち上げた佳山奈央さんは幼少期、複雑な家庭環境で育ったと言います。経済的にも厳しい時期があった佳山さんは、子ども自身が家庭環境を選べないことに疑問を感じたそうです。また同様に難しい家庭環境だったとしても、前向きに生きている人・そうでない人との違いは何なのか…大人になるにつれて様々な疑問がわく中、19歳で未婚の出産をすることになります。

　「産まれてきた自分の子どもは可哀想なのか？可哀想な子どもにしないためには、どうしたらいいのか？」

そう考える中で、子育てを抱え込まず周りに頼ることや、親自身が楽しんで生活することに大きな意味があると感じたそうです。

“人生には、”いろいろ”ある。生きていく中で立ちはだかる壁や、ハードルになる”いろいろ”を完全になくすことは、きっとできない。

でも、”いろいろ”あったとしても、いや、あったからこそ、人生は、すばらしい。

そう語れる人であることは、できるかもしれない。

理不尽な”いろいろ”に直面しても、自分の過去の行動の結果としての”いろいろ”に向き合わなければいけない時があっても、その置かれた状況の中で、自ら選び、行動し、振り返った時に、人生はすばらしいぞ、と語るおとなが多い世界は、

きっと、こどもが、これから自分がなっていくおとなというものは、楽しいものなのかもしれない、と思える場所であると信じています。（HPより抜粋）”

　親が自分自身の仕事や趣味の時間をとり、子どももやりたい遊びを見つけられる…家や学校とは少し違ったサードプレイス。どちらか一方が満足できる空間ではなく、どちらも満足できる、そんな空間を作りたいとPORTOを構想したそうです。

　PORTOのサービスは大きく分けて３つだそうです。

①保育士常駐の室内遊び場の提供

　室内遊び場と聞くと遊具のあるスペースで子どもが楽しく遊び、保護者はちょっとした椅子に座ってそれを見守る…とイメージする方が多いと思います。しかしPORTOの室内遊び場は、大人がくつろげるスペースを広くとるというところを重視したそうです。子どもの見守り責任は親であることに変わりはありませんが、子どもを遊ばせながらもゆっくりと自分の時間が取れるような空間になっているそうです。

②一時保育の提供

　PORTOでは認可外保育施設としての指定を受けており、一時保育の利用ができるそうです。都市部で営業をしていることもあり、利用される保護者さんは美容室に行く、夫婦でランチ、お買い物や通院、育休中復帰に向けた復職準備など、様々だそうです。

③イベント等、レンタルスペースの提供

　室内遊び場営業時間外でのレンタルの他、営業時間内でもスペースの一部をレンタルして来店された方に向けたワークショップや出張レッスンを行うことができるそうです。

（PORTOに関するの詳細・お問い合わせは下部に記載するHPをご確認ください。）

　子育て中の、特に発達が気になるお子さんを育てる保護者さんの悩みの一つとして、子連れでは一般的なお店が利用しづらく、自分自身がリラックスできる時間をなかなか取れないことが挙げられます。

PORTOには発達が気になるお子さんの利用に関しての制限はなく、配慮が必要な場合はできる限り対応をしているので、ぜひお声掛けくださいと佳山さんは言います。

遊び場の他、大人が自分の時間をゆったりと過ごせるスペースが広く確保されているので、子どもとのお出かけ先リストに加えやすいのではないでしょうか。

　またスタッフは保育士・幼稚園教諭の資格をもったプロなので、発達に関する親御さんからの相談も多く、適切な支援に繋げていけるようにしたいと考えているとのことです。

　親が子育てを抱え込まず、子育ても含めた自分自身の人生をもっと楽しめるよう、PORTOを地域に開かれたスペースにできるよう、今後も様々なチャレンジをしていきたいそうです。

HP：https://portokobe.com/

住所：兵庫県神戸市中央区八幡通 4-1-11 松竹ビル 1F

TEL：078-891-3839

MAIL：info@portokobe.com