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特集
チャイルドラボ監修者・小関俊祐

育児×保育×療育の総合情報メディア「チャイルドラボ」監修者・小関俊祐からのメッセージ

2024.07.08

はじめに

 アース・キッズ株式会社が作成し、発達障害療育研究所が監修を務めている総合情報メディア「Child Lab🄬」が、2024年7月1日にリリースしました。リリースに向けて、発達障害療育研究所では、コンテンツの作成と監修を1年以上に渡って行ってきました。アース・キッズ株式会社の企業理念である、「子どもたちのために。以上」を具体的に実現するためのツールとして、私たちも「Child Lab」には大きな期待を抱いております。少しでも多くの方々に「Child Lab」を活用していただき、これまでアース・キッズ株式会社や発達障害療育研究所が蓄積してきた知見やノウハウを、たくさんの子どもたちや子どもたちを支える保護者の皆様、幼稚園や保育園、子ども園、発達支援施設の先生方たちに届けられればと思います。ここでは、Child Labの特徴について、監修者の立場から3つの観点からお伝えします。

Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.studio_sora.childlab

App Store:https://apps.apple.com/jp/app/child-lab/id6468036949

WEBサイト:https://child-lab.jp/

Child Labの特徴① エビデンスに基づいた研修コンテンツ

 エビデンスに基づく、あるいはエビデンスベイスト、という考え方が、一般にも広がりつつあります。従来は特に、医療や心理において、治療法を選択したりお薬を処方したりする際に重視されてきた考え方であり、医師や心理師(士)などの個々人の直感に頼るのではなく、エビデンス(証拠、根拠)を提示したり確認したりしたうえで実施することが不可欠とされてきました。このような考え方は、保育や教育、療育の場面でも求められ、「なぜその支援が適切であると考えたのか」という根拠を示したり、実施した支援に対する説明責任が発生したりします。

Child Labで紹介している研修コンテンツは、いずれもこれまでに実証されてきた研究知見に基づいて構成されています。特に、臨床心理学における認知行動療法や、応用行動分析学という考え方に基づいて説明がなされています。子どもに関わる際にも、なぜこのような手続きが必要なのか、あるいは有効なのか、といったことを確認しながら実践することが可能になると期待されます。

Child Labの特徴② 5領域に対応する支援プログラム

 2024年4月の児童福祉法改正によって、児童発達支援計画には「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」の5領域との関係性を明示することが必須となりました。各施設独自の、オリジナルな支援プログラムにおいても、5領域のどの要素を扱っているのか、という点で説明をする必要があります。Child Labでは、5領域が扱っている内容を具体的に説明するとともに、具体的な支援方法を写真付きで提供しています。施設の方針に合わせて活用し、療育に役立てることが可能です。

Child Labの特徴③ 投稿システムによる支援プログラムの相互共有が可能

 Child Labでは、さまざまな情報を収集するだけではなく、みなさんの実践を投稿することもできます。また、投稿の範囲は、Child Labのユーザー全員から、自分たちの施設内だけの共有まで、指定することも可能です。相互に情報交換をしたり情報を共有したりすることによって、より良い支援方法の検討や展開を目指すことができます。投稿の仕方も、写真や動画、PDFなどさまざまな形に対応しているので、手軽に投稿することが可能です。

まとめ

 ここでお伝えした3つの特徴以外にも、コンテンツをまとめて整理するフォルダ機能があったり、ダウンロードできる工作キットやプリント教材があったりと、さまざまな観点から子どもの成長を支えることができます。研修コンテンツも充実しており、すき間時間に何度でも、繰り返し視聴することも可能です。Child Labを通して、子どもたちの「できた」が増え、すべての子どもたちの健やかな成長へとつながることを心より祈念しています。

小関俊祐/発達障害療育研究所アドバイザー

桜美林大学心理・教育学系准教授。 日本認知・行動療法学会公認心理師対策委員及び倫理委員、一般社団法人公認心理師の会運営委員及び教育・特別支援部会長、日本ストレスマネジメント学会常任理事・事務局長を務める。 2019年より発達障害療育研究所・スタジオそら顧問として活動。

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