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トランポリン元日本代表の岸彩乃さんへのインタビュー

トランポリン元日本代表・岸彩乃さんに聞く!運動が苦手な子の意識を変える関わり方 ー書籍『スタジオそら式 おうちでできる マット・鉄棒・とび箱(略)』発売記念対談①ー

2025.09.08

 書籍『できた!がふえる 運動が好きになる! スタジオそら式 おうちでできる マット・鉄棒・とび箱』(以下、「スタジオそら式 おうちでできる マット・鉄棒・とび箱」)の発売を記念して、トランポリン元日本代表であり、現在は子どもたちへの運動指導にも携わる岸彩乃さんをお招きし、インタビューを実施しました。

 

 本書の内容を踏まえ、子ども×運動をテーマに、2回にわたって語っていただきます。第1回目となる今回は「運動が苦手な子の苦手意識を変える関わり方」についてです。

岸さん、この書籍をご覧になっての印象はいかがでしたか?

 教育や支援に携わる先生やご家庭など、すべてのお子さんや先生、親御さんにとって役立つ内容ですよね。運動に限らず、「できた!」「楽しい!」という気持ちは、誰にとっても原動力で、大事なんだなって改めて感じましたし、私自身が体操やトランポリンを好きで続けてこられたのも、楽しいと感じる瞬間があったからこそです。

運動が苦手なお子さんも多いですが、そもそも運動の得意・不得意って岸さんは何が違うと思いますか?

 私は、“経験の有無の差”が大きいと感じています。たとえば、鉄棒を握ったことがどれだけあるか、ボールに触れたことがどれだけあるか…そういった経験の積み重ねが、運動能力の差に繋がっていると思います。

確かに、保護者の運動に対する理解や関わり方が子どもに影響を与えるということをきいたことがあります。

 そうですね。私が携わっている体操教室に来ている子の中には、最初は飛んできたボールを怖がって取れなかった子もいました。でも、何度かボールに触れる経験をすると、徐々にできるようになりました。ほんの数回の経験でできなかったことができるようになり、それが自信に繋がっていく。苦手意識が変わるって、やっぱり“できた!”という体験が大きいと思います。

トランポリン元日本代表の岸彩乃さんへのインタビュー

たくさん運動をやらせたい…けど「補助が難しい」という声も、よく聞きます。

 そうなんです。特に鉄棒やとび箱は、サポートありきで練習する種目なので、体操教室でできるようになった子も「学校では怖い」と言ったりするんですよね。

恐怖心があると取り組む気持ちにはなりにくいものですが、やらないとできるようになりません。まずは「絶対助けるから、大丈夫だよ」と声をかけて安心させてあげることがなにより大切なこと。安心できる環境で、信頼できる大人と一緒にチャレンジしていると感じられることが、子どもにとっては大きな支えになるのではないかなと思っています。

補助の技術的な難しさはあるのですが、サポートする大人も、少しずつ経験を積んでいけると、子どももより安心できると思います。

「スモールステップ」が重要ですね。

 はい。トランポリンでも1つの技を完成させようとするとき、技を分解して1つずつステップをクリアしていくことで技ができるようになります。この本を読んで、スモールステップはやはり大事だなと再認識しました。

子どもに教えるときも、とても細かく分けて教えたりしています。例えば前転だと、「くまさんの形になってみよう」「だるまさんになって起き上がってみよう」など、いわゆるアニマルフローを用いて教えています。

幼児期の子どもだと、「あごひいて」などの言葉が伝わりにくかったりもするので「お腹見て」と伝えたり、「膝まげて」は「ちっちゃくなって」と伝えたりと、子どもにわかる言葉選びも重要だと思います。見本を見せるときも「足を仲良しさんするよ」と声をかけながら見せたり。

子どもに運動を教えるときは動きを分解して1つずつ練習することが大切と言いましたが…。子どもに教える難しさって、すでに大人にとってはできる動きだったりするからこそ、どう分解したらいいのかが分からなかったりするところにあると思うんです。

教える側が「なぜできないのか」がわからないっていう落とし穴ですね。

 そうそう。特に運動が得意・できる方にとっては、「できた記憶」しかない場合も多くて、なんでできないのかが分からなかったりするんです。私の周りでも子どもに教えるとなった場合、どうやってできるようになったか覚えていなかったり…最初にそこに壁を感じるという方が多いですね。

だからこそ、子どもと向き合うときには、丁寧に分解する視点が必要だと感じています。

トランポリン元日本代表の岸彩乃さんへのインタビュー

ゲスト:岸彩乃(きしあやの)

トランポリン元日本代表選手。1992年生まれ、石川県小松市出身。

5歳からトランポリンを始め、全国高校選手権を連覇し、2012年ロンドンオリンピックに出場。2017年世界選手権大会では女子個人で2位、2019年世界選手権大会ではシンクロナイズドで優勝を果たすなど、国内外で活躍。現役引退後は、子どもたちへの体操指導や講習活動を通じて、運動の楽しさと「できた!」という達成体験の大切さを伝えている。

 

インタビュー:発達障害療育研究所

書籍「できた!がふえる 運動が好きになる!スタジオそら式 おうちでできる マット・鉄棒・とび箱」

著:スタジオそら/発達障害療育研究所

出版社:河出書房新社

定価:1,793円(税込)

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