「ワンダー君は太陽」日本で2018年6月映画公開
2017.12.10今回は生まれつき顔に障害があるオギーの映画「ワンダー君は太陽」を紹介します。
「ワンダー」はアメリカのR.J.パラシオ氏による子ども向けの小説です。2015年には日本語版も発売され、多くの子どもたちを魅了しています。この本の主人公のオギーはふつうの男の子なのですが、お話の中では具体的に診断名は明かされていませんが、生まれつき顔に障害があり、目は通常の位置より3センチも下にあり、左右の目の高さが違う。左目は飛び出し、眉毛もまつげもなく、耳のあるべき場所はへこみ、頬骨はなく、鼻から口にかけて口蓋裂を縫い合わせた跡があり・・・・補聴器も必要とする症状がある男の子です。
10歳になって初めて学校に通うことになり、それにより、いじめられたり、奇異な目で見られたり、苦難を乗り越え成長していくお話ですが、この本はそれだけでは終わりません。
我々を魅了するところは、彼をとりまく家族や友人の視点、愛情、感情、憎悪、恐怖などの様々な感情も現実的に描かれているところです。
オギーの症状は、遺伝子疾患によるトリチャー・コリンズ症候群ではないかと言われています。ネットで検索すると、50,000人に1人の割合で発症するこの症候群を持つ方たちが日々経験する想像以上に過酷なエピソードが多々掲載されています。
アメリカではオギーの母親役がジュリア・ロバーツ、父親がオーウェン・ウィルソンの配役で2017年11月に映画がリリースされます。日本公開は2018年6月。ぜひご鑑賞ください。