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読み書きに課題があるディスレクシアとは?

アジア太平洋ディスレクシアフェスティバルへ参加してきました。

2017.12.10

アジア太平洋ディスレクシアフェスティバルが開催され、スタジオそらのスタッフも参加してきました。日本と、海外の最新の情報が集まり、盛んに情報交換がなされていました。ディスレクシアに対する理解が更に深まり、発達支援療育のあり方を考える機会となりました。アジア太平洋ディスレクシアフェスティバルで得た、ディスレクシアに関する情報の一部をご紹介します。

見える、けど読めない?書けない?

ディスレクシアは日本では人口の5〜8%、世界的には10〜20%いると言われ、身近に存在する学習障害のひとつだと言えます。スティーブン・スピルバーグやオーランド・ブルーム、そしてスタジオそらのスペシャルサポーターであるC.W.ニコルさんも自らがディスレクシアだと公言しています。

 

ディスレクシアは視覚や聴覚に異常はないものの、読み取るのが困難、文字を思い起こして書くのが困難などさまざまです。人によりますが、文字が歪んで感じたりかすんで感じたりもするようです。「音読がすらすらできない」「文字を書くのに時間がかかってしまう」など、もしかしたらディスレクシアかもしれません。読み書き以外に知的な問題がないので、周囲からは気づかれにくい障害となっています。

 

日本でのディスレクシア発現率が低いのには理由があります。実は日本語は他の言語に比べ、ひらがな・カタカナは音と文字の対応が非常に単純です。そのため発現率は低くなったと言われています。

早期に発見し、効果のある療育を!

知的な問題がないことから発見が遅れてしまうケースがあるディスレクシア。発見のポイントはさまざまで、3歳前後であれば「マーク・文字・本に興味を持たない」「発音が不明瞭・赤ちゃん言葉を話す」「歌を覚えられない」など。不安を感じたら、まずは検査を受けてみてください。不明瞭な言葉を言ったら正しい言葉を返す、言葉遊びをする、絵本の読み聞かせなど、お家でできる簡単な療育もありますのでぜひ行ってみてください。

読みやすいフォントを作りたい

東京大学大学院教育学研究科図書館情報学研究室の朱心茹(しゅしんじょ)さんは、発達性ディスレクシアに特化した和文書体の研究をされています。その「読みやすさ」に関する実験をされており、参加者を募集されています。開発したフォントは、通常の書体にはない変形を加え、文字の判別をしやすく、読みやすいものにしたということです。

 

実験は多少の条件はありますが、年齢や性別、障害の有無を問わず行っています。ディスレクシアの未来を作る実験にぜひご参加ください。

 

参加連絡先:shushinjo@p.u-tokyo.ac.jp

 

期間:2018年3月まで【終了】

 

詳細:http://www.p.u-tokyo.ac.jp/~shushinjo/lis-font.html

スタジオそら事務局

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