ご紹介/NPO法人両育わーるど・Think Universal. 「知る」から始めるユニバーサルな社会へ
2018.02.10(この記事は、外部団体・企業で行われる取り組みのご紹介となります。内容の詳細についてのお問合せは、下部に記載する団体・企業へご連絡ください。)
NPO法人両育わーるど理事長の星野勝太さんにともに学び合う「両育」について聞きました。
知っている世界が「当たり前」ではなかった
NPO法人両育わーるどでは、社会人と知的発達障害児との交流機会を作り、そこにお互いの学びを作る事業をしています。交流することで障害について考える機会になり、また自身のコミュニケーションを見つめ直す機会にもなります。
具体的には放課後等デイサービスで療育のサポート体験を提供していますが、ある一般企業の方に「障害ってよく分からないし、子どもたちと接するなんて怖い」と言われてしまったことがありました。私は障害を知ろうとすること、触れることを当たり前にしてきましたが、確かに生活をしている中で障害者と関わる機会は少ないと、知らなくても不思議ではないし、知らないと恐怖心が生まれてしまうことに気づきました。
今回のThink Universal.プロジェクトはそういった障害や福祉に今まで触れたことのない方の「知る」機会を作りたい、とスタートしました。
障害を身近な存在だと気づいてもらいたい
日本では約9人に1人に障害や難病があり、何かしらの生きづらさを感じながら生きています。生きづらさを感じながらも、私達と変わらずこの日本にいます。
最近まで私は「障害」という概念をなくしたいと思っていました。しかし、大人になってからADHDが判明した方の話を聞いて考えが変わりました。ADHDが分かったことで、当時の仕事は努力が足りなくてできないのではなく、できなくて当たり前のものであり、それは仕事を変えることで解決ができたそうなんです。
障害というラベルを貼ることは、当事者にとって「努力不足のせいではない」と、安心できることでもあると気づきました。そして、そのラベルは、周りの人が剥がすことで自由が生まれると私は感じています。障害というラベルがあると先入観を持ちますが、それを上手く取り払ったり、対話を上手く変えていく柔軟性を持つことが大切だと考えています。その第一歩としてThink Universal.のポスターで障害について知って興味を持ってもらいたいです。