発達が気になる子どもたちが性犯罪・不審者に狙われないためにしておきたいこと
2022.04.11不審者にあいやすい人には、いくつかの特徴があるようです。特に見知らぬ人からの犯行は、相手に抵抗や通報をしなさそうな印象を与えてしまうことで、ターゲットにされやすい傾向にあります。
発達が気になる子どもたちは、自身で声をあげることができない場合があるため、より一層犯罪にあわないよう気を付けることが大切です。
見知らぬ不審者に狙われないためにしておきたいこと6選
不審者に狙われないために、日々の生活で気を付けられることがいくつかあります。
①しっかりした歩き方を身に着ける
だらだらと歩いたり、ゆっくり歩いたりしていると、警戒心がないように見えてしまう場合があります。顔をあげて周囲に注意を払い、しっかりとした足取りで歩いていると、不審者は自分に気づき通報されるのではないかと狙われにくくなる傾向があるようです。
②姿勢を正す
猫背や肩を内側に入れるなどの姿勢は大人しそうに見え、大声を出したり通報したりしない印象を与えてしまう場合があります。姿勢を正していることで、しっかりした印象を与えることができます。
③露出を減らす
スカートや胸元が開いた服装は性犯罪者を興奮させてしまう場合があります。また動きにくいことから、気づかれたとしても逃げ切れるだろうと相手にイメージさせてしまうことがあるようです。さらに下着が透けていたり、下着を付けていないことで興奮させてしまうこともあるので注意が必要です。
④子ども1人で行動・子どもだけで行動する機会を減らす
子どもが1人でいる・子どもだけでいるタイミングは、不審者にあった状況の中で比較的割合が高くなっています。可能な限り1人にしない、子どもだけにしないようにすることをおすすめします。
⑤意思の強そうなポーズを取る
あごを少し上げる、腕を組む、胸をはるなどのポーズは強そうな印象を与え、狙われにくい傾向があります。常にポーズを取っていることは難しいかもしれませんが、トイレに行く間少し待っていてもらうなどの場面で取り入れるといいかもしれません。
⑥万が一のことがあった場合の対処方法を事前に話し合っておく
まずはお母さんやお父さんが「良いよ」という人でなければ、知らない大人にはついて行ってはいけないし触らせてはいけないということを教えるといいでしょう。
また、無理に連れて行かれそうになったり触られそうになったりしたら、大きな声で「助けて」と言いながら走り、近くのコンビニやお店に入ることを教えておくと安心です。
園や施設などで性犯罪にあわないためにしておきたいこと
発達障害や知的障害がある人は、抵抗することが難しかったり、性犯罪を受けていると分からなかったりする場合があることから、被害にあいやすいといいます。園や施設は子どもをお預かりすることから、そういった状況であることを認識しやすい場合があります。
預け先で子どもが性犯罪にあわないために、可能であれば子どもにどのようなことが性犯罪になり、嫌がる必要があるのかを教えておくことをおすすめします。「水着で隠すところは、見られたり触られたりしそうになったら、嫌だと言おう。相手の顔が自分に触れそうになったら嫌だと言おう。」など具体的に教えると、比較的伝わりやすいのではないでしょうか。
また食事のサポートをしたり鼻水を拭いたりする支援を求めないのであれば、自分の顔も触られそうになったら嫌だと言っていいことを伝えておくといいかもしれません。
子どもへのアプローチの他に保護者ができることとして、園や施設に対して「性犯罪に関して高い関心がある」ということを知っておいてもらうことが挙げられます。具体的には虐待や性犯罪を防止するための職員研修はあるのか、またどのような対策をしているのかなどを確認することが挙げられます。職員との関係性もあり聞きにくい場合は「子どもに対する性犯罪のニュースが多くなっているので」と一言添えておくと安心でしょう。
さらに園や施設での出来事を先生からだけでなく子どもからも聞いておくことで、話の食い違いや違和感を早期に発見することができる場合があります。
まとめ
日本では研究やデータがあまり多くありませんが、健常者に比べて障害者は性犯罪にあう確率が高いということが様々な国で言われ始めています。性犯罪者が子どものサポートにあたらないための法整備や、犯罪抑止のための社会全体の防犯意識の強化が必要と言えますが、自らができることとして、犯罪に合う確率を減らすスキルや対処方法をできる限り身に着けておくと安心です。
身に着けることが難しい場合は、保護者が性犯罪は絶対に許さないという考えであることを、支援施設やサポートしてくれる人に知っておいてもらうことが大切ですので、気になる場合はぜひ一度伝えてみてくださいね。