スタジオそら池上の成長事例
2024.09.09発達が気になるお子さまに対する発達支援療育を行うスタジオそら。今回はスタジオそら池上に通所されているお子さまの実際の成長事例を紹介します。
ご通所前のお子さまの状況
今回ご紹介するのは、通所開始当時3歳のお子さんです。お子さんの様子を保護者の方に伺うと、とにかくじっとせずに動き回っているということでした。集団が苦手で、保育園に通園していたもののお友だちの輪に入らず、ひとりで遊んでいることがほとんど。「ごにょごにょ」と発語はあるものの明瞭ではなく、言葉でのコミュニケーションは難しい状況だということでした。
また、ご体験いただいた時にも発達支援療育士から提示された活動には興味を示さず、自ら道具を選んでひとり遊びをするようなご様子が見られました。
個別支援計画書
通所開始より6か月後の個別支援計画の目標には、「指示を聞いて短時間待つ」「スケジュールに沿って課題に取り組むことができる」を設定しました。
プログラムの内容とお子さまの様子
広い発達支援室では、発達支援療育士がプログラムを提示しても走り回り続けていることが続きました。その中でお子さまの動きに合わせて一緒に走ったり、一緒に寝転がってみたり、お子さまが興味を示した道具で同じような動きで遊んでみたりすることを続けていきました。そういった活動を続けることで徐々に視線が合うようになり、不明瞭ながら何かを話しかけたりすることが増えてきました。利用開始から4か月後には、提示された遊び方ではないこともあるものの、提示された道具で活動ができるようになりました。
また、絵本を好むようになり、絵本を読むことでじっとしている時間も増え、絵本以外の場面でも「ちょっと待っててね」の声かけとジェスチャーにより、短時間待つことができるようになりました。
支援の中で大切にしていたこと
「お子さまの現状を認識し、目線に合わせて寄り添い、その中で課題を提示していくということ」を大切に支援させていただきました。
ご本人の中で「一緒に活動してくれる人」という認識ができ、関係性が構築されて「先生」と呼びかけてくれることが出てきたところから、具体的な課題に取り組むことができるようになっていきました。「先生、バイバイ」が言えるようになった時には、保護者の方とともに盛大に喜びました。
お子さまが安心し、楽しんで通える居心地の良い場所を目指して、お子さまや保護者の皆さまに寄り添いながら、今後も丁寧な支援を続けていきたいと思います。