早期療育の重要性とは?早期療育を受けるメリットと知っておきたいポイントを解説
2026.04.13- 早期療育の重要性・早期療育を受けるメリット
- お子さんの自己肯定感が高まる
- 社会性を築く練習ができる
- 仲間と共に成長できる
- お子さんと保護者のストレス軽減
- 発達の土台が築かれる
- 早期療育を受ける際に検討したいポイント
- 子どものペースを尊重した支援
- 時間的制約
療育(発達支援)を提供する事業所である児童発達支援と放課後等デイサービスは、年々増加しています。2023年時点での児童発達支援事業所の数は10,901件、放課後等デイサービスの事業所数は20,307件に上り、2014年~2023年の10年間で3〜4倍になっています。それだけ療育を受ける「場」が身近なものとなり、相対的に、療育を受けているお子さんの数も増加しているといえるでしょう。
早期療育の重要性・早期療育を受けるメリット
療育が身近なものとなる一方で、「療育って本当に効果があるのだろうか」「デメリットはないのか」「早期療育、って聞くけれど、まだ早すぎるのでは」などの声を耳にすることもあります。ここでは、早期から療育を受け始める、いわゆる早期療育の重要性や早期療育を受けるメリットと知っておきたいポイントについて、整理してみましょう。
①お子さんの自己肯定感が高まる
療育では、お子さん1人1人の障害や特性に対する理解に基づいて、適切なサポートが提供されます。課題の難易度も、お子さんにあわせて設定するので、できた!楽しい!という経験を蓄積することが可能になります。それによって、「やればできるんだ!」という自己肯定感を高めたり維持したりすることが可能になり、自信を持って生活することができるようになると期待できます。
②社会性を築く練習ができる
療育では、1人1人に合わせた声のかけ方、指示の出し方、教え方を工夫しながら、子どもたちに新しいスキルを学ぶ機会を提供し、社会に適応する力を身につけられるよう、支援しています。園や学校とは異なり、お子さんと支援者が1対1または小集団で、お子さんの1つ1つの行動や反応に目を向け、お子さんのペースに合わせて学習を進めていきます。時には、「もっとやりたい」、「やりたくない」、「こっちがしたい」という要求を支援者に出して、それを受け入れてもらったり、あるいは相談して調整したりするという経験も、社会性を身につけることにつながっていきます。
③仲間と共に成長できる
最近では、児童発達支援に関する法律の改正もあいまって、小集団での療育やインクルーシブ保育も増えてきました。実際に、児童発達支援事業所を併設した保育園も増加傾向にあります。療育の環境で同年代のお子さんと過ごすという経験は、ソーシャルスキルの獲得や遂行、うれしいや楽しいといった感情の共有と他者の感情理解の経験、協働作業などによる協調性などといった力を育みます。
④お子さんと保護者のストレス軽減
普段とは異なる場で、勉強したり活動したり、遊びを通してさまざまなことを学んだりするような経験は、お子さんにとってのストレス軽減につながることが期待できるでしょう。それに加えて、お子さんができることが増えることで、結果的に保護者が声をかける回数が減って子育てが楽になったり、叱る回数が減って、イライラしなくなったりするかもしれません。また、このような療育は、「レスパイト」といわれるような、お子さんの家族がちょっと一息をついて家事や自分の時間を使えるようにする意図も持ち合わせています。このような位置づけは、虐待などの予防にも効果的であるといわれています。
⑤発達の土台が築かれる
さまざまな活動を通して療育を受けることは、お子さんのさまざまな能力を育むことにつながると期待できます。特に神経発達の著しいといわれる0歳から6歳頃までの時期に療育を始めることで、五感の発達が促され、発達の土台が築かれます。もちろん、6歳以降にスタートしたからといって、手遅れということはありません。お子さんのペースに合わせて、適切な支援を受けることができることが、療育の良さといえるでしょう。
早期療育を受ける際に検討したいポイント
子どものペースを尊重した支援
早期療育を詰め込みすぎると、お子さんに精神的な負担をかける危険性があります。特に、保護者が過度に成果を期待している場合、療育が訓練のようになってしまう可能性があります。そうすることで、お子さんがプレッシャーに感じたり、できない自分を責めたりしてしまうことも起こりかねます。お子さんの習得のペースがゆっくりと感じた場合には、お子さんではなく、支援者に相談してみることをお勧めします。
時間的制約
療育は1度通えばグーンと力がつく、という性質のものよりも、毎週など、定期的に通うことで徐々に力がついてくる性質のものが多いでしょう。そのため、他の習い事のように、毎週定期的に、時間を確保しておくことが推奨されます。そうすることで、他のイベントや習い事との調整が必要になるかもしれません。そのような場合には、お子さんと、どちらを優先するか、相談してみることをお勧めします。
まとめ
早期療育を始める際は、いくつかのメリットとデメリットがあると考えられます。ここで挙げたもののほかにも、ご家庭や地域の事情などを考慮しなければならないこともあるでしょう。療育に限らず、お子さんの個性や状況に合わせて適切なアプローチを選択することが重要です。また、子どもの様子を見ながら、伸び伸びと学べる環境を作ることが大切であるといえるでしょう。






