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特集

スタジオそらで行った発達支援に関する研究が研究奨励賞を受賞しました!

2024.10.07

 アース・キッズ株式会社は、マスセット株式会社と株式会社チャイルド社との3社連携による共同研究にて、「日本ストレスマネジメント学会 第22回学術大会」で研究奨励賞を受賞いたしました。本研究は、子どもたちの発達支援におけるバランス感覚の向上を介した療育が、ポジティブな感情を喚起する効果について検討したものです。

今回の研究結果から、特に発達に課題のある子どもたちへの支援において、バランス感覚の向上を通じた療育が、楽しさや面白さなどのポジティブな感情を喚起し、それが持続的な療育実施につながるアプローチとして有効であることが示されました。特に、発達の特性に考慮して検討を行ったことで、よりよい支援に繋がると考えられます。

バランス感覚の向上を介した療育がポジティブ感情に与える影響を研究

 今回の共同研究では、マスセット株式会社より提供を受けた「ロッキングボール・クリアー」と「ウェイブバランス平均台」をスタジオそらの発達支援療育の中で提示し、子どもたち自ら使用するかどうかの判断を委ね、使用した場合にこれらを通じて楽しさや面白さ、気持ちよさ等を感じたかどうか評定を求め、バランス感覚の向上を介した療育がポジティブ感情に与える影響を調査しました。調査はスタジオそらに通う57名の子どもたちを対象に行いました。

 結果として、バランス感覚の向上を介した療育を実施する中で、子どもの楽しい、面白いといったポジティブな感情を喚起させる効果が確認されました。その一方で、気持ちよさの感覚には、発達の特性ごとに差異が生じており、子どもの感覚の過敏さなども考慮する必要性が示唆されました。

発表ポスターについては以下をご確認ください。
バランス感覚の向上を介した療育のポジティブ感情喚起効果ー子どもの発達特性を考慮した検討ー_ポスター

 

論文については以下をご確認ください。
バランス感覚の向上を介した療育のポジティブ感情喚起効果ー子どもの発達特性を考慮した検討ー_論文

出典:
土屋 さとみ・小関 俊祐・長尾 雄介(2024).日本ストレスマネジメント学会 第22回学術大会・研修会抄録集, P14.

三社連携による学会発表の経緯

 アース・キッズ株式会社が運営する、総合情報メディア「チャイルドラボ」創設にあたり、マスセット株式会社および株式会社チャイルド社とパートナー連携を行い、子どもたちの健やかな成長を支えるという目的で協働開始。展開する事業を相互に活用しあい、すべての子どもたちが安心して過ごせるより良い社会を目指します。

発達障害療育研究所

スタジオそらに所属する言語学博士、言語聴覚士、臨床心理士など、様々な分野の専門家が集まる研究所です。発達障害を中心に、関連の情報を分かりやすく解説します。

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